本欄で前回、アメリカ国内で台頭してきた「知性による設
計」(ID)論のことを書いたが、北力リフオル二ア在住の川
上真理雄さんが、コメントを寄せて興味あるウエッブサイト
を紹介してくれた。そのサイトのリンクをたどってみると、
さらに面白いウ工ッブサイトに遭遇した。それは、ブラウン
大学の生物学教授、ケン・ミラー博士(Kenneth Miller)
が主催する「ブラウン大学進化論資料」というサイトである。
このミラー氏は、「知性による設計」論に対して、力トリろ
クをィ言仰する科学者としてダーウィン流(正確には新ダー
ウィン派)の進化論を擁護してきた人である。
私はこれまで漠然と、カトリックの信仰は『創世記』の天
地創造説を信じるのだから、進ィ濡とは相容れないと考えて
きた。また、「知性による設計」論を提唱する人は、科学の
中に神を位置づけようとしているのだから、カトリックを含
むキリスト教徒とは一種の“同盟関係”にあるのだと思穴
いた。ところが、力トリックの信仰をもちながら「用性によ
る設計」論を批判し、進ィヒ論を擁護する科学者がいる――こ
れは驚きだった。
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